PHPフレームワーク「Symfony 3.1」リリース

 PHPフレームワーク「Symfony」開発チームは5月30日、最新安定版となる「Symfony 3.1」を公開した。新しいコンポーネントとして「Cache」および「Infector」が加わっている。

 SymfonyはWebプロジェクト向けのPHPフレームワークとして利用できる再利用可能なPHPコンポーネントセット。これらコンポーネントを利用することで迅速にアプリケーションを構築できる。プロジェクトはSensioLabsの支援を受けている。

 Symfony 3.1は2015年11月に公開されたSymfony 3.0系初のリリース。後方互換性があり、コードを変えることなくアップグレードできるとしている。

 3.1では新しいコンポーネントとしてPSR(PSR-6)キャッシュインターフェイスを実装した「Cache」と「Infector」が加わった。また、3.0で導入したLDAPコンポーネントを改善し、書き込みのサポート、エントリ属性の確認などの機能が加わった。これまで内部扱いとなっていたが、通常のコンポーネントと同じように使える。

 YAMLコンポーネントも強化し、パーサーの振る舞いをカスタマイズするフラグを導入したほか、UTF-8でエンコードされていない文字列をバイナリデータとしてダンプするオプションなど多数の細かな機能が加わった。

 このほか、Process、Serializer、Web Profiler、Console、HttpKernelと多数のコンポーネントが強化されている。

 プロジェクトは同時に、2.3系の最新版となる「Symfony 2.3.42」も公開している。バグ修正が中心のリリースで、2.3系最後のリリースになるとしている。

Symfony
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