UEFIブートを初期サポートした「FreeBSD 10.1-RELEASE」リリース

 The FreeBSD Release Engineering Teamは11月14日、「FreeBSD 10.1-RELEASE」をリリースした。10系の2回目のリリースとなり、安定性の強化が中心となる。新機能もいくつか加わっている。

 1月に公開されたFreeBSD 10.0-RELEASEに続く最新安定版。FreeBSDは現在10系のほかに9系、8系が開発されており、最新版はそれぞれバージョン9.3、バージョン8.4となる。

 本リリースでは、UEFIからの起動がサポートされた。amd64のみに対応し、現時点では初期対応というステータスとなっている。また、システム起動時にgeliパスフレーズをキャッシュする機能が加わり、マルチコアのARMプロセッサでのSMPの利用がデフォルトで可能となった。

 新機能としては、Newconsとして機能開発が進んでいたコンソールドライバ「vt」が加わった。ユニコードをサポートし、グラフィックモードの利用を改善するという。また、ファイルシステムの自動マウント機能である「autofs」も導入された。

 ハイパーバイザ「bhyve」も強化され、zfsファイルシステムからの起動サポートやFreeBSD/i386ゲストのサポートなどが加わっている。IPv4とIPv6スタックでは、音声などマルチメディアに適しているとされるUDP-Liteプロトコル(RFC 3828)が加わった。

 このほか、OpenSHは6.6.p1に、OpenSSLは1.0.1jに、Sendmailは8.14.9に、OpenPAMはOurouparia(20140912)に、pkgは1.3.8にアップデートされている。

 対応アーキテクチャはamd64(x86_64)、i386(x86)、ia64、powerpc、powerpc64、sparc64など。

The FreeBSD Project
http://www.freebsd.org/